2024 .11.21
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2013 .01.16
水虫で受診している女性の患者さん。
その患者さんにお薬をお渡ししているときに、
「もう、このお薬10年も使っているんだけど、耐性菌ってあるの? ずっと使っていることで効きが悪くなったら怖いんだけど…」
と相談されました。
そういえば、水虫の原因になる真菌に耐性菌ってあるのでしょうか。
たしかに水虫の患者さんって、同じ塗り薬をずっと使用していることが多いですよね。
抗真菌薬をずっと塗り続けていたら、効きが悪くなることってあるのでしょうか。
気になったので調べてみました。
以下、スズケンさまウェブサイトからの抜粋です。
薬剤側の問題点としては、抗真菌活性、副作用、薬剤耐性、コンプライアンスなどがあります。現在市販されている抗真菌外用薬はいずれも優れた抗菌活性を示し、しかも副作用も少ないため、抗真菌活性、副作用の点では特に問題はありません。また薬剤耐性の問題ですが、白癬の原因菌である皮膚糸状菌に関する限り、薬剤耐性菌を試験管内レベルで作成することに成功していませんし、臨床の場でも薬剤耐性皮膚糸状菌は分離されていません。
(株式会社スズケンウェブサイト
ご監修:帝京大学皮膚科 教授 渡辺 晋一先生)
とのこと。
(1/15下記に修正をさせていただきました)
ただ、予防のためには以下のことを心がけましょう。
1.1日1~2回足裏を洗うか洗浄する
2.しっかり乾燥させる
【1/15追記・修正】
山田一雄様から貴重なご指摘を頂きました。
上記で、耐性菌の心配はないと申し上げましたが、真菌の薬剤耐性化に関する報告がされている文献もございます。(白癬菌の報告ではありません)
http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM1006_01.pdf
調査不足で申し訳ありません。
こういった報告もありますから耐性菌が全く生じず、心配せずにお薬を使い続けてくださいとまではいいきれません。
誤解を招くような記載で大変失礼いたしました。
お薬は漫然と使用しないようにすることが耐性菌の出現をおさえるために重要なポイントとなると考えられます。
大変失礼いたしました。
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