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2024 .04.26
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生まれたての犬の赤ちゃんをみる機会に恵まれた。

生まれた赤ちゃんは3匹。
体長は文庫本の横の長さをちょと長くしたくらい。
その犬たちはチワワだったのだけれど、言われないと犬種がなんだか分からなかった。

胎盤(?)が体に付着したままで、へその緒もまだ湿ったままくっついていた。
生まれた赤ちゃんは、清潔なガーゼにくるまれてぶんぶんと縦に振られていた。
なにごとかと思ったら、飲み込んでしまった羊水を吐き出すために行なっているのだそうだ。

そのあと、産声が上がるまで5分間くらい体をガーゼでくるんだままマッサージされる。
乾いてきた胎盤が、ぺろんと赤ちゃんの体からはがれてくる。
それを脇によけて、マッサージが続けられる。

すると、聞こえるか聞こえないかの小さい小さい産声が聞こえた。
犬というより赤ちゃんのなき声だった。
頼りないなき方だった。
今まで私が聞いたことのない、初めて聞いたなき声で、聞いたとたん、なぜだかわからないけれどすごく感動した。

産声が聞こえたらひと安心。
次はへその緒を切る。
へその緒を切るところを初めてみた。

ひもでへその緒を幾重にもくくって、結び目の、体から遠い側をハサミでちょきんと切る。
どうして根元をくくるのか分からなかったけれど、へその緒ってこんな風に切るんだなぁ・・・と思った。

そういえば、小学生の頃、自分のへその緒を見たことがあった。
自分のへその緒もきっとこんな風にミミズみたいに体から出ていて、ちょきん、って切られたんだなぁ。
そのなれの果てが、あの立派な木の箱に大事に保管されていた、カピカピした物体だったんだ。

お母さんってすごい。
命が生まれるってすごい。

わが家の犬も自分も、みんなこうやって生まれてきたはずなのに、そういえばあまり深く考えたことがなかった。
生きているって不思議。
命って不思議。
今まで知らなかった新しい気持ち・感覚がぽつんと自分のなかに生まれた日だった。
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プロフィール
HN:
タカガキ
性別:
女性
職業:
薬剤師ライター
自己紹介:
保険調剤薬局薬剤師、医薬系広告代理店での編集、メディカルコピーライターを経てフリーランスの薬剤師ライターに。人だけではなく動物の医療の取材も行っています。著書「犬の介護に役立つ本(山と溪谷社)」。

薬剤師向け雑誌、医薬系業界紙のほか、一般の方向けの「編集会議」「Wan」「猫生活」などでもお仕事をさせて頂いています。
代理店勤務の経験を活かし、メディカル系のコピーライティングも。

お仕事のご依頼など、お気軽にお声をおかけください。
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概ね24時間以内にお返事をさせて頂いております。
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