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2024 .04.18
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「新しい創傷治療」で非常に著名な練馬光が丘病院傷の治療センターの夏井睦先生の講演を聴講してきました。

最近、傷の治療方法として有名になってきたモイスチャーヒーリングですが、一方で消毒してガーゼに包帯という乾燥スタイルの治療法も未だ根強い人気ですよね。

ですが、ガーゼに包帯スタイルの創傷治療には落とし穴がいっぱいなのだということが分かりました。

それよりなにより、ガーゼに包帯スタイルの治療をするのは「サディスト医師」という先生の発言に、目ならぬ耳が釘付けになりました。


先生曰く、

ガーゼは傷口を乾燥させる

乾燥したガーゼは傷口にくっつく

ガーゼ交換のときに、かさぶたがガーゼにくっつき、はがすとき痛い

かさぶたがはがれると血が出る

ガーゼ交換のたびに傷が深くなる

傷を治すための治療をしているはずなのに、かえって傷をひどくする、痛い「ガーゼに包帯」の治療をする医師は「サディスト医師」なのだとのこと。

なるほど・・・(笑)。
たしかに、傷を乾燥させて治そうとすると、「あるある」という光景ですよね。

乾燥による創傷治療は、このように患者さんにとって痛みが伴うだけではなく、ほかにもかえって治癒を妨げる点があるといいます。

1)消毒は皮膚を痛めるもと
消毒の原理は酸化還元反応を利用し、細胞膜や細胞壁のタンパク質を変性させて細胞を破壊することを目的としている。
しかし、市販されているような消毒薬には殺菌作用はない。
それなのに、殺菌を目的で消毒液を使うと、消毒はできないのに、人間の皮膚の細胞は痛めつけられてしまう。
結果、傷が悪化する。

2)乾燥は傷口の敵
かさぶたは乾燥して真皮が壊死したもの。
壊死した細胞は再生してくれない。
結果、傷が治らない。
それだけではなく、細菌が傷口にいるままふたをすることになるので、感染がおきて化膿を起こす可能性もある。

改めて言われると、たしかにそうだなあ・・・と感じました。

薬局の店頭にいると、ときどき包帯とガーゼ、あるいは絆創膏を買って行く患者さんがいますが、今度からはモイスチャーヒーリングをすすめてみたいと思いました。

では、どうしてモイスチャーヒーリングが良いのかというと、長くなって来たので、また別の機会に!

待ちきれない方は、夏井先生のHPへどうぞ
http://www.wound-treatment.jp



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先日、とある製薬メーカー様のプレスセミナーに取材に入ったときのこと。
演者の医師の言葉に衝撃を覚えました。

「患者さんにとって、感じがよくて、耳に心地の良いことを言ってくれる医師と、その疾患を根本的に治してくれる医師は必ずしも同じではありません」

という言葉です。

それは、てんかんのプレスセミナーでした。
てんかん患者さんにとって、発作というものは、たとえ1年に1回であっても、起こると著しくQOLを下げることになります。
発作が起こらず、安心して過ごしていけることが、その人にとって最もハッピーな状態です。

つまり、患者さんにとっての治療の目標は「発作ゼロ、不安ゼロ」の状態となります。

ところが、医師の中には「治療前に比べて発作が起きる頻度が下がった」ということに満足し、患者さんにとって真の治療目標を達成するための、さらなる努力、あるいは他院への紹介といった手続きを怠っている場合が、しばしば見受けられるというのです。

当然ですが、医師は悪意をもってそうしているわけではないです。
きっと、とても感じよく、患者さんの訴えをよく聞いており、患者さんとのコミュニケーションも良好なのです。

ところが、その治療は、実は患者さんの真の幸せには到達していないケースがみられるのだといいます。

治療は患者さんのためにあります。
患者さんのなかには、医師との関係が良好だし、適度に症状が落ち着いていることもあって「まあ、いいか」と、心にもやもやとした不安や不満を抱えながら、漫然と治療をしている方がいるかもしれません。

ですが、患者さんが、心から満足した医療を受け、自分が本当に幸せになるためには、どのような状態が自分にとってベストなのかを医師や医療従事者に伝えることが出来る環境をつくることが大切なのだと改めて思いました。
 
 現在受けている医療は、必ずしもべストの医療ではないかもしれません。
もっと良い状態にもっていくための、新たな選択肢があるかもしれません。

こうした可能性を、患者さんにお伝えしていくために、これから薬剤師として、また、メディアに携わる立場としてお伝えしてきたいと思った出来事でした。

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3.11が近づくにつれて、医療系のセミナーや学会では災害と医療をテーマにした講演が増えてきます。

昨日は、日本集団災害医学会総会に行って、災害時のてんかん患者さんに対する診療をテーマにした講演を聴講してきました。
その講演と質疑応答のなかで印象深かったのが、医薬品の備蓄についてです。

演者の独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターの小出泰道先生は、いつも患者さんに1ヵ月多めに薬を持っておいてもらえるよう、お薬を処方しているとお話していました。
このお薬の備蓄は、先日の大雪のときにも役に立ったそうです。
災害に限らず、仕事や体調によっては、必ずしも予約日に受診できるとは限りませんから、余分にお薬を処方してもらっておくことは、実はとても大切なことなのだと改めて感じました。

ところで、震災後、薬局の医薬品の備蓄はどうなっているのでしょうか。
ちょっとした防災セットなどを準備している薬局は増えましたよね。
お薬はどうしていますか?

年度末のこの時期は、おそらく棚卸対策で在庫は絞りにしぼっているはずですが、もしこうした時期に災害が起こって、医薬品が何日も届かない状況が続いたらどうなるのでしょうか…。
私がかつて正社員で薬剤師をしていた調剤薬局では、有事にそなえての医薬品の備蓄は行っていませんでした。

世の中の調剤薬局では、災害が起こったときに対する医薬品の準備がどのようになっているのか、改めて知りたいと思うきっかけになった講演でした。


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ファーマシストマガジンさまの3月号にコラムを書かせて頂きました。

タイトルは「派遣薬剤師生活が楽しくなるための3つのコツ
」です。
私が1年ほど派遣薬剤師を続けて来て気づいた派遣薬剤師生活がうまくいくためのコツをご紹介しています。

派遣薬剤師は、外部スタッフという勤務形態なので、社員さんとの距離感のとりかたが難しかったり、どこまで仕事にふみこんでいいのか分からなかったり・・・といろいろな疑問や不安があると思います。

コツをおぼえておけば、きっとそんなに働きづらさを感じることなく派遣薬剤師生活になじめるはずなので、派遣を考えている方はぜひお試しくださいませ。





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今回も興味深い記事が満載の事業構想様。
表紙もレイアウトも、いつもかっこいいですよね。

10月号に引き続き、12月号でも医療業界関係の記事を書かせて頂きました。
ありがとうございます!
 

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プロフィール
HN:
タカガキ
性別:
女性
職業:
薬剤師ライター
自己紹介:
保険調剤薬局薬剤師、医薬系広告代理店での編集、メディカルコピーライターを経てフリーランスの薬剤師ライターに。人だけではなく動物の医療の取材も行っています。著書「犬の介護に役立つ本(山と溪谷社)」。

薬剤師向け雑誌、医薬系業界紙のほか、一般の方向けの「編集会議」「Wan」「猫生活」などでもお仕事をさせて頂いています。
代理店勤務の経験を活かし、メディカル系のコピーライティングも。

お仕事のご依頼など、お気軽にお声をおかけください。
お問い合わせは、下方のメールフォームからお願いいたします。
概ね24時間以内にお返事をさせて頂いております。
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